「半島を出よ」村上龍著を読みました

Category : その他
2005年第一刷発行なので今更ですが村上龍著「半島を出よ」を読みました。

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2007/08)
村上 龍

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半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)半島を出よ〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2007/08)
村上 龍

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上下2巻のこの本は登場人物が多いので、容量の少ない僕の頭の中で行方不明者がたくさん出ました(笑)。そんなわけで僕はこの本の内容が文章より映像(映画など)のほうが合っているのでは?などと思ってしまいました。


この本で以下のような箇所がとくに印象に残りました。


誰でも何度か同じ事態に遭遇すれば慣れるし、驚きは薄れる。・・・・・偽装工作船の集中出向の記事を見て違和感を持ったのは、北朝せんが何かを隠すためにそういったことをわざと繰り返しているのではという疑問を、無意識のうちに持ったからだった。北朝せんは、何度か集中出航を繰り返すことによって、慣れを与えようとしているのではないか。


日本政府は、外患に関する罪という刑法の規定を運用すべきだったかも知れない。確か、外国から武力行使があったときに、それに加担したり、軍事上の利益を与えたものは死刑または無期懲役とか、そういうやつだけどね。


経済が破綻すれば、その国は無能力と判断されてしまう。存在感も信用も地に落ちる。自衛隊の派兵も、あるいは人道的な援助も、その土台となるのは経済力なのだと政府も国民も自覚できなかった。


外交でいうと、あいつらは旧ソ連と中国の隙間で、綱渡りみたいなことをずっとやってきたし、アメリカとも核を通じて戦争寸前まで突っ走るようなね、チキンゲームみたいなことをやってきて、やっと不可侵条約の交渉までこぎつけたわけでね。北朝せんの外交官なんて、失敗したらすぐ粛清されて、自分だけじゃなく家族まで収容所に入れられるわけだからね。鍛えられるんだよ。


金融にしても同じだね、国民の7割が飢えに苦しむような国家をさ、儒教の教えを上手に使ってね、情報を操作して、反抗するやつは殺して、外国から金をせびってさ、何とか切り盛りしてきたわけだけらさ、吐き気がするけどね、そりゃある意味プロ中のプロよ。政治というのは結局資源配分に尽きるわけだから、あり余った金を地方にばら撒いてそれでよかったどこかの幸福な国とは違うんだよ。・・・・・交渉とか、逮捕とか拷問とか、それに資金移動とかね、対外宣伝とか、すごいやつがきっといるんだよ。それで恐ろしい訓練を受けてる特殊部隊がいてさ・・・・・役人なんか相手にならないよ。


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香川県高松市のふじ家具センター代表藤澤琢磨です!家具修理・家具製作・家具デザインからソファ・椅子の張替えなどの話題をこのブログに綴ります。

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