クラッチモーター付きの工業ミシンを遅くする(低速化する)方法【はずみ車を木で自作】

Category : 仕事
クラッチモーター付きの工業用ミシンの速度が速すぎて困っている、何とかお金をかけず自分で回転を遅くできないかと思っていらっしゃる方の参考になればと書いてみました。※しかしながら何の保障・裏付けも無い、あくまで私個人が思いついた方法ですので自己責任を取れる方のみ参考にしてください。

実は私の場合も先日使わなくなった方からクラッチモーター付きミシンを譲ってもらい、特別厚い生地専用のミシンにしようと楽しみにしていたまでは良かったのですが、それに使うにはミシンの回転が速すぎる感じでした。今使っているミシンもクラッチモーター付きですが、それは低速と高速の使い分けが簡単にできるので同じクラッチモーター付き(回転数も同じ)のミシンでも全然感じが違って不思議です。

ミシン屋さんやミシン・モーターの調整に詳しい人だとクラッチのつながり具合やすべり具合?をうまく調整して思い通りの使い勝手にできるのでしょうが、機械音痴の僕にはどうやっても上手く調整できません。踏んですぐ切って一目単位で縫えないと困りますが惰性で二目三目と動いてしまいます。

調整が出来ないとなれば、力技でモーター軸側のプーリー(Vベルトをひっかけてある部品)の径を小さくすることでミシン軸の回転数を低くしようと思ったのですが、見てみるとすでにかなり小さいのが付いてました。(※もしここで大きな径のプーリーが付いていたら40ミリくらいの径のプーリーに交換したらそれで済むはずでした。)そこで仕方ないのでミシン軸側のはずみ車?(Vベルトがひっかけてある部品)を大きくすることに・・。
これがミシンに付いているはずみ車?(Vベルトがひっかけてある部品)
クラッチモーター付きミシンの低速化【はずみ車を木で自作】b



燃やす予定だった集成材の板があったので木工旋盤で加工してこんなものを作りました。
クラッチモーター付きミシンの低速化【はずみ車を木で自作】a

木工旋盤が無い方の場合、電動ドライバーにセットして板を丸くくり抜く道具で外形は作れると思います。ただ、断面のVベルトがかかるところの加工は無理なので部品を裏表の山部分と真ん中の谷部分の3層に分けて製作してあとでサンドイッチすれば出来るかもしれません。材料を治具にセットして回転させながらルーターテーブルなどで加工しても出来るかもしれません。旋盤加工だと軸ブレが無いのと実際はずみ車に現物合わせしながら穴の大きさをぴったりに調整できるので加工が楽です。

セットするとこんな感じです。径が2倍程度になったので理屈からいうと速度が半減するはず(間違ってたらすいません)。
※当然ですがこの改造をするとVベルトは長いものに買い換えが必要(伸縮しない紐などをプーリー間に巻いてcm単位で測った長さを2.54で割ってインチ数を出します)なのと、下糸巻きの装置を外すか、かなり前方に付け替えないといけません。それと木で作る場合は加工が簡単で自分の好きな大きさ(=速度)にでき、材料代がほとんどかかりませんが、金属素材と違って強度や変形、摩擦熱などへの注意が必要かと思われます。このような改造で事故や故障があった場合は自己責任となりますのでそれが嫌いな方は、お金がかかってもサーボ・モーターなどへの付け替えやミシン屋さんの扱う部品を買われたり相談されてみることをお勧めします。高速が要らない用途なら脱電力で手回しミシン・足踏みミシン化するのも良いのかもしれません。
クラッチモーター付きミシンの低速化【はずみ車を木で自作】c
廃材だったので元の塗装やネジ穴が残っていて見た目が悪くてすいません(笑)
ちゃんと新しい板や合板から材料取りして塗装したら見た目もきれいになると思います。


【追伸】
後日、近くのホームセンターでVベルトを購入してセットしてみました。
(ミシン用より太いAタイプのものしか置いてなかったのですが仕方ないので無理やりセット)
実際ミシンを動かしてみるととても良い感じで縫えました!
あとは上糸8番くらいで調整されている現状から太い糸で縫えるよう調整したり針を替えないといけません。
クラッチモーター付きの工業ミシンを遅くする(低速化する)方法d
【再追伸】はずみ車の向きを内外逆につけていました。譲ってもらったときから反対に付いていたので別にどっち向きに付けても良いのでしょうが(笑)、いちおう逆向きに付け替えました。古い機械を譲ってもらう場合、新品と違っていろんなことが起こります。


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木目の茶色い家具を白く塗り替えました【作業工程】

Category : 家具修理再生リペア
先日お客様がお持ちの木目の茶色い家具(食器棚とドレッサー)を白色に塗り替える仕事をさせていただきました。

この頃、オークションや古物店で入手した味のある古い家具を自分で塗り替えたいと言う人も増えています。(※実はそれが思ったより大変で当店に持ち込まれるお客様も多いです。)

設備や道具が揃ってないで大きな物を塗装するのは大変で上手くいかないことも多いことから、あまりお勧めできませんが、塗り替えの大まかな工程を見てもらって少しでも判断材料になればと思います。★この記事では細かな作業ははしょっていますので、塗り替えが簡単にできたように見えるかもしれませんが、実際は他の仕事もやりながらですが1週間くらいかかる作業量がありますのでご注意ください。

BEFORE
塗替え前の木目の茶色い家具(食器棚とドレッサー)
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】before1
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】before2

※ドレッサーはお客様ご自身が塗替えを試みてペーパーがけされていました。
■ウレタン塗装など塗膜が厚くて強い家具は、手作業で塗膜を落とすのが大変です。
■クラシック家具など面形状の複雑なものは、同じ大きさのシンプルな家具に比べて倍以上の手間・時間がかかります。
入り組んだ形状の家具は、完成形のままでは手や道具が入らず作業できないことが多く、いったん部品に分解し塗装後に再度組み立てる事になり、やはり倍以上の手間・時間がかかります。

今回はこれらの諸条件が重なっていましたので、初めての人には難しい家具でした。自分でやる場合、最初はあまり面取りのない簡単なデザインのものから始めるのが良いと思います。いずれにしましても塗り替え作業は未塗装家具に初めて塗装するのに比べても元の塗装を落としたりの前準備が必要なため、それだけで倍かそれ以上の手間がかかると思ってください。


AFTER
白色に塗り替え後の食器棚とドレッサー(ウレタン吹付け塗装、つや消し・乳白色)
茶色の食器棚と鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り完了b
茶色の食器棚と鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り完了a
茶色の食器棚と鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り完了c
茶色の食器棚と鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り完了d
茶色の鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り後に再組立てb
茶色の鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り後に再組立てc



作業工程

【事前準備】
始めに元の塗装の表示が無い場合は作業にかかる前に元の塗膜の種類や状態を調べます。
(元の塗膜を完全にはがせる場合は必要ありません)

食器棚の棚板(写真上)とドレッサーの部品(写真下)で実験しています。その結果、ドレッサーのほうは元の塗装を完全にはがすことになりました。
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】before3
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】before4

ドレッサーの塗装落としは完成形のままでは無理なので部品に分解したあと、ろくろ加工(刳り棒加工、旋盤加工)してあるところは木工旋盤にかけて研磨しました。木工旋盤を持っていない場合でも、ボール盤や電動ドリルに材料をはさんで回転させながら研磨すると丸い断面の形を損なわずに塗装を落とせます。
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】sanding1
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】03diningboard_sanding

食器棚は棚板・扉・引出しはもちろんですが扉の枠に入ったガラスや鏡板(周囲の枠に囲まれた真ん中の板)などもはずしてから作業します。

次に元の塗装を落としていきます。
平らな面のペーパーがけには、アルミ板に木のグリップが付いて底にペーパーをはさんだりマジックテープでくっつけて使うタイプの道具が便利です。ただ、古い家具の修理では材料の反りや変形があるのが当たり前です。テーブル天板など以外は絶対的な平面を出そうとすると材料の一部が極端に薄くなったり化粧材の下の下地が出てきたりしますので、段差が出ない程度のあいだを取るようなペーパーがけが良いのではないかと思います。

作業の難しい細かな面や曲面の部分は、木やゴムでその面にフィットする型を作り、その周囲にペーパーを巻いたり両面テープで貼ったもので材料を研磨すると面の形が潰れにくいです。

ペーパーは粗目のものから細目のものに数種類を順番にかけて仕上げます。
ペーパーがけが終わったら水ぶきなどして埃を取りますが、長年使われてきた家具の表面には雑菌や油・薬品などが付着していることがあります。念のため塗装する面はアルコールやシンナーなどでも拭いておくと安心です。最後に塗装をしない部分にマスキングして塗装の下準備完了です。



【下塗り】
下塗りは下地に残った傷などを埋めたり、これから付ける塗膜と下地とのつなぎ役をしてくれます。
今回は明るい不透明色(乳白色)への塗り替えでしたので下塗り段階から着色剤が入ったものを使いました。
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】中塗り1
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】中塗り2



【中塗り】
中塗りで下地の色が隠れるよう着色して同時に塗膜を付けました。
今回は中塗りを二回行いました。
食器棚と鏡台の塗り替え【香川県高松市のお客様】05中塗り2



【上塗り】~【再組立て】
上塗りでは透明つや消しの膜を付けました。
その後、塗膜が固まってからドレッサーを組み立てたり食器棚の金具を付けて完成しました。
茶色の鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り後に再組立てa



【完成です】
200万画素の古いデジカメなのでうまく写せていませんが、お客様の選んでいただいた色艶のおかげでクラシック調の家具の良さが引き立つ上品な仕上がりになったのではないかと思います。
茶色の鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り後に再組立てb
茶色の食器棚と鏡台を白色に塗り替え【香川県高松市のお客様】上塗り完了b



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「空飛ぶタイヤ」読みました

Category : その他
先日、ある方のメルマガで紹介されていた
「空飛ぶタイヤ」 池井戸潤 著 実業之日本社
を読みました。


空飛ぶタイヤ空飛ぶタイヤ
(2006/09/15)
池井戸 潤

商品詳細を見る



このブログの読者さんは、僕が文章とか文系分野のものごとに
異常に弱いことに既にお気づきかもしれませんが(笑)
この本はそんな僕が1日で最後まで一気に読めるほど面白かったです。


マイスター

Category : その他
もう新しい巣が出来上がってました!

巣が落ちて3日目に新しい巣が完成【作業場のツバメ】
上3分の2はまだ乾いてないような色です。

ショックな出来事

Category : その他
前回、作業場にツバメの巣が出来たことを書きました。
巣が出来るまで、始めはコンクリートの梁に材料の土が着くか試したり、
土台部分から一気には巣作りしないで、段階に分けて乾燥させては
次の工程にと慎重に作っていたので、この巣は大丈夫と思ってました。

作業場に作られたツバメの巣01

たしかに強度面では問題なかったのですが、
でも、このつがいには邪魔をしにくる他のツバメがいたのです。

縄張りのことなのか三角関係なのか理由はわかりませんが、
つがいでないツバメが邪魔をしに来ては、オスが追い払うようなことを
巣が完成して卵を温めるような時期になっても毎日繰り返してました。

そして昨日の夜、デスクワークが終わって作業場に入ってみると・・
何と、巣がありません!
ツバメの巣が無くなっていた


次の写真はショッキングな写真なので、気の弱い方は見ないでください。
 きっとつがいでないツバメとの格闘中か、たび重なるもめごと中の無理な力がかかっていて
 巣がはがれ落ちたんだと思います。
 親戚の建設会社さんがコンクリート表面をツルツルに仕上げている事も巣の付着を
 悪くていたのだと思います。



















巣が落ちてしまっていた
落ちたのに巣は壊れていません。卵は落ちて割れたのか割られたのかわかりません。


これを見つけた時、ツバメが巣のあった辺りに羽をぶつけていたので
傷心のあまりパニックになったのかなと思ったのですが・・

どうやらそうではなく、残った土の残骸を羽で掃除して落としているよう。
変な話ですが、そのツバメの行動がショックを和らげてくれました。
掃除しているのなら、また巣作りするつもりだろうと思ったからです。
(※上の写真で下のほうに土が付いているのは、今日新たに付けたものです。)

そして今朝、つがいで何度も僕に管理を依頼するような挨拶?に来たあと
一からまた巣作りを始めました。



黙っていると

Category : その他
黙っていたらこんな風になりました。
ここまで放置すると居住権が発生するのかもしれません。

作業場に作られたツバメの巣01
作業場に作られたツバメの巣02

クランプ工具(締め付けに使う道具)の整理

Category : 仕事
連休中に行った作業場の配置がえで、
外の階段の採光確保のため収納棚や材料が置けないこの場所を
今回クランプ置き場にしてみました。

使えない場所を有効利用できて良かったのではありますが、横に渡した角材に
ただ引っ掛けているだけですので、すごい地震が来たらはずれて倒れて来そう。
もっと上手く収納できて使うときに取りやすい方法が無いかと思うのですが
なかなか思いつきません。

横にして両端を支えれば安定しますが、僕の身長では上3分の1が届きません(笑)。

クランプ工具(締め付けに使う道具)の整理

塗装ブースづくり

Category : 仕事
このGW期間中は
作業場の機械を配置がえしていました。

木工用の機械が多い関係で、長い材料も加工できるスペースを取って
作業しやすい向きや並びといった諸条件を満たしてくれる理想的な配置は
なかなか出来ませんが、少しだけ使い勝手よくすることが出来ました。

その配置がえで出来た場所に今日は塗装ブースを作っていました!
カッコ良く書いてますが、その実態は倉庫で見つけた余りもののアングル材で
枠組みを作っただけ。何のブースにもなってません(笑)

塗装ブースづくり01

何とか6畳強の場所が作れました。
塗装ブースづくり02

また時間があるときに何か材料を見つけて壁を作ろうと思います。

作業場に機械設置しました

Category : 仕事
新しく入ったバンドナイフという機械を設置していました。
この機械、要らなくなったものを譲っていただいたのは良かったのですが
とにかく場所を取るんです。

それというのも
切る物が小さいとテーブル(作業台)の板も小さくて済むのですが
うちではウレタン(たたみ1枚くらいの大きさ)を切るので、それに使える
大きめのテーブルと、機械のまわりに必要な作業空間も入れて、全部で4畳半位の
スペースを空けていたので今日の設置になりました。

木工で使うバンドソーとほとんど同じ機械ですが少しだけ違います。
裁断機の設置01


張替えで要らなくなった食堂椅子のウレタンを試し切りしてみました。
当店では厚いウレタンを垂直に切るのに使えそうです。
裁断機の設置02


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香川県高松市のふじ家具センター代表藤澤琢磨です!家具修理・家具製作・家具デザインからソファ・椅子の張替えなどの話題をこのブログに綴ります。

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